下肢の痛み

新川町地蔵通り診療所

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下肢の痛み

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2016/12/05 下肢の痛み

最近、漢方薬で下肢の痛みが軽減した患者様が2名いらっしゃいます。

症例は2名とも高齢者で、男性、女性それぞれ1名です。
加齢に伴いあちこちに痛みがあることはよくあることですが、痛みを軽減することが難しいことも少なくありません。
どちらも整形外科に受診しておられましたが、症状が辛い様子で漢方治療を勧めてみました。

男性のケース

右脚先のしびれと右太腿の痛みを訴えてありました。
10分くらい歩くとしびれがひどくなり、歩けなくなるというものでした。
整形外科では腰部脊柱管狭窄症と診断されており、数種類の痛み止めを内服し湿布を貼っている状態です。
私の見立てでは、脊柱管狭窄症だけでは説明できない症状があり、それ以外にも痛みの原因がありそうでした。
少なくとも筋肉のコリがあるのは間違いない状態でした。

「いわゆるぎっくり腰」に書いたように、漢方薬は筋肉痛に対しては比較的効果が高いように思います。
なので漢方薬治療を勧めてみましたが、「粉薬は嫌だ!」と断られました(汗)
仕方がないので、錠剤の漢方薬の中で痛みに効きそうなものを試してみました。
幸い、この漢方薬が効き、痛みが10→2~3ぐらいにまで軽減しています。
さらにこれまでの痛み止めが徐々に減らせる状態にまで改善しています。

女性のケース

もともと脊椎の圧迫骨折を繰り返しており腰痛などがある症例です。
上記と同じく、数種類の痛み止め(坐薬も)、湿布が処方されています。
ある日、突然に「右脚が外れているような感じで凄く痛く、歩けない!」という訴えがありました。
「安心して下さい、脚は付いてますよ!」とボケたい気持ちを抑えつつ(笑)、診察致しました。

この患者も筋肉のコリでした。
漢方薬を処方し、痛みが10→2ぐらいにまで軽減しました。
さらに今まで腰痛などの症状に対し処方されていた痛み止めも減量できるようになりました。

筋肉のコリから来る痛みに対し、いわゆる痛み止めが奏効した患者を私は知りません。
薬が効かないから、いろんな内服薬や坐薬、湿布が処方されており、むしろ副作用の方が気になるくらいです。

必ず効果があるとは言いませんが、筋肉由来の痛みであれば漢方薬が効く可能性はあると思います。
「整形外科にかかっているけどなかなか良くならない」と思っておられる方は、一度、漢方薬を試してみませんか?
効けば目っけもん、効かなくても現状維持、試してみても悪くはないでしょう(笑)

皆様のお困りの症状にお役に立て出来れば幸いです。

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